ニキビはうつる!?感染の可能性と日常生活の注意点
ニキビができる原因は、アクネ菌やマラセチアという細菌が影響して起こる肌トラブルです。このような菌が原因の肌トラブルは、インフルエンザのように感染し、人にうつしてしまうことがあるのでしょうか…
今回はニキビの原因菌と感染について、詳しく見ていきましょう。
ニキビがうつる心配があるのか、日常生活で気を付けるべき点など合わせてチェックしてみましょう!
ニキビはうつる?感染する可能性は…
ニキビがたくさんできている人が近くにいると、ニキビがうつるんじゃないかと心配になる方は意外に多いようです。不安になるのはニキビがアクネ菌やマラセチア菌といった細菌が原因となって生じるため、感染するイメージを持たれる方が多いのです。
まず結論から言うと、ニキビの原因菌はインフルエンザ菌のように空気感染や飛沫感染することはありません。なぜならニキビの原因菌は、嫌気性菌であるため、酸素が多い空気中では死滅してしまう菌だからです。
ニキビの原因菌であるアクネ菌とマラセチア菌は、酸素に触れることが少ない毛穴に生息しており、毛穴が皮脂や角栓によって塞がれることで、ニキビの原因菌にとってとても住みやすく居心地の良い場所になっていくのです。
またアクネ菌とマラセチア菌は、常在菌という誰もがもともと肌に持っている菌であり、この原因菌が顔に付着したからと言って、ニキビができるわけではないのです。ニキビができるのはニキビ菌が毛穴で炎症を起こすことが原因で生じるのです。
このことからもニキビができている人のニキビ菌が皮膚に付着することはあっても、付着したからと言ってすぐにニキビになるわけではなく、皮脂や角栓などの毛穴詰まりによって増殖した菌が炎症を起こした時に初めてニキビとなるのです。
そのため、ニキビ菌の感染を心配するよりも、顔に常在するニキビ菌が増殖・炎症を起こさないように心がけることが重要です。ニキビを防ぐためには、丁寧な洗顔と皮脂と水分バランスを整えるスキンケアがポイントになります。
日々のメイクは毛穴詰まりの原因となり、ニキビを増殖させてしまうので、一日の終わりにはクレンジングでしっかり汚れを落とすことが重要です。ニキビが気になる時のクレンジングは、オイルフリーやノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶようにしましょう。
毛穴が皮脂詰まりを起こさないよう、肌に潤いをあたえる保湿を重視したお手入れをとりいれることで、肌のバリア機能が強化され、水分と皮脂のバランスが整ったニキビのできにくい肌へと改善されていきます。
ニキビの原因となる菌をすべて皮膚から追い出すことは不可能です。
ニキビを増やさないためには、原因菌の増殖・炎症を防ぐために必要なお手入れを日々意識して行うことが大切です。
ニキビを防ぐためにできる日常生活の注意点
ニキビは人から人にうつることはありませんが、人のニキビの原因菌が皮膚に付着することは考えられます。ニキビができてしまうリスクを減らすためには、日常生活の中でいくつか注意しておきたい点があります。
まず先ほどもお伝えした通り、ニキビの原因菌は飛沫・空気感染することはありませんが、ニキビを触った手を介してうつすことは考えられます。日頃からこまめに手洗いすることで、このリスクは十分に回避することができます。
その他にも、ニキビがある人と一緒のタオルを使わないことも大切です。
またメイクに使用するスポンジやブラシなど、直接肌に触れるものにも菌が付着することがあります。メイク道具など肌に触れる物の貸し借りはやめておきましょう。
ニキビの原因菌は正しく対処して!
ニキビの原因菌が人からうつり、ニキビが生じる可能性はかなり低い確率といえますが、少なからずニキビができる原因になりうる可能性はあります。
日頃からニキビができないように肌を清潔に保ち、適切なお手入れをしていれば問題ありません。ニキビの原因菌がうつることばかりを心配するのではなく、ニキビができにくい肌作りを日々意識してお手入れしましょう!